
インターネットでWebページを閲覧している際、通信の安全性について気になったことはありませんか。
特に世界中で広く使われているChromeブラウザを利用している方の中には、簡単にセキュリティレベルを引き上げる手段を探している方も多いはずです。
そんな時に便利なのが、VPN技術を取り入れたChrome向けの拡張機能になります。
本記事では、Chromeの拡張機能としてVPNを導入することで得られる利点と、実際に利用する際におすすめできるVPNサービスをご案内していきます。
ChromeでVPN拡張機能を使うことで得られる利点
Chrome向けのVPN拡張機能は、パソコンに専用ソフトウェアを導入するアプリケーション版とは異なる独自の特性を持っています。
ブラウザに特化した設計だからこその使い勝手の良さがあり、特定の用途で活用したい方にとっては理想的な選択肢となるでしょう。
ここからは、拡張機能ならではの具体的なメリットを3点ご紹介します。
ChromeでVPN拡張機能を活用するメリット
- 設定が簡単でスピーディーに接続可能
- ブラウザ閲覧時のみVPN通信が可能
- プロファイルごとに異なる接続環境を設定できる
設定が簡単でスピーディーに接続可能
Chrome拡張機能版VPNの最も大きな魅力は、導入時の手軽さにあります。
通常であれば、VPNサービスを使うには専用のソフトウェアをパソコンへインストールし、初期設定作業を進める必要があります。
しかし拡張機能であれば、Chromeウェブストアから簡単に追加することができます。
サービスの契約完了後、ウェブストアで該当する拡張機能を検索し、「Chromeに追加」というボタンを押すだけでインストールが完了します。
多くのケースでは、面倒な設定作業は必要なく、ログインするだけですぐにVPN接続をスタートできるため、パソコンの操作に慣れていない方でも迷わず利用を開始できます。
ブラウザ閲覧時のみVPN通信が可能
拡張機能タイプのVPNは、Chromeブラウザ内部での通信のみを暗号化して保護します。
これは一見するとデメリットのように感じられるかもしれませんが、使い方次第では大きな強みになります。
たとえば、Webサイトを閲覧する際にはセキュリティを強化したい一方で、オンラインゲームやその他のアプリケーションではVPNを経由しない、より高速な通信環境を保ちたい場合に効果的です。
このように、VPN接続が必要な作業とそうでない作業をはっきりと分けている方にとっては、ブラウザ単位でオンとオフを切り替えられる拡張機能の仕組みが非常に便利に働きます。
パソコン全体の通信に影響を及ぼさないため、他の作業の快適性を損なうことがありません。
プロファイルごとに異なる接続環境を設定できる
Chromeの「プロファイル機能」とVPN拡張機能を組み合わせることで、より柔軟な運用が実現します。
Chromeでは、用途に応じて「仕事用」「プライベート用」「動画視聴用」といった形で、独立した複数のプロファイルを作成することができます。
この仕組みを活用すると、特定のプロファイルに導入したVPN拡張機能は、他のプロファイルには一切影響を与えません。
たとえば、「動画視聴用」のプロファイルだけにVPN拡張機能を導入し、海外のサーバーへ常時接続する設定にしておけば、そのプロファイルを開くだけで海外のコンテンツへアクセスできるようになります。
一方で、「仕事用」や「プライベート用」のプロファイルではVPNをオフにしたまま、国内のサービスを速度低下なく快適に利用するといった使い分けが可能です。
このように、VPNのオンとオフを毎回手動で切り替える手間を省き、プロファイルを切り替えるだけで接続環境を瞬時に変更できる点は、拡張機能ならではの大きなメリットといえます。
Chrome対応VPNを選ぶ際のポイント

数多くのVPNサービスが市場に存在する中で、Chrome拡張機能の利用を前提とする場合、いくつか注意すべき選択基準があります。
ここでは、後悔しないVPN選びのために、特に確認しておきたい3つの重要なポイントを解説します。
Chrome対応VPNの選び方
- Chrome拡張機能への対応状況
- セキュリティとプライバシー保護の信頼性
- 接続操作のシンプルさ
Chrome拡張機能への対応状況
まず基本として確認すべきなのが、利用を検討しているVPNサービスが公式にChrome拡張機能を提供しているかどうかです。
すべてのVPNプロバイダーが拡張機能を開発しているわけではありません。
アプリケーション版のみを提供しているサービスも数多く存在するため、契約前に必ず公式サイトやChromeウェブストアで対応状況を確認しておく必要があります。
特に日本企業が提供するVPNサービスの大部分は、Chromeの拡張機能までは対応していないケースが多いです。
また、単に対応しているだけでなく、その拡張機能が使いやすいか、安定して動作するかといった評判も確認しておくと、より安心してサービスを選ぶことができます。
セキュリティとプライバシー保護の信頼性
VPNを導入する最大の目的は、通信の安全性を確保し、プライバシーを保護することにあります。
そのため、サービス提供元の信頼性は最も重視すべきポイントです。
特に、ユーザーの閲覧履歴や接続情報を一切記録しない「ノーログポリシー」を採用しているかどうかは、プライバシー保護の観点から重要な判断材料となります。
接続操作のシンプルさ
手軽さが魅力の拡張機能を使う以上、その操作性も軽視できません。
多くのサーバーの中から接続したい国を素早く見つけられるか、ワンクリックで接続や切断ができるかなど、直感的に扱えるユーザーインターフェースであるかを確認しましょう。
特にVPNを初めて利用する方であれば、日本語に対応している拡張機能を選ぶと、設定で迷うことが少なく安心して利用できます。
多くのサービスには返金保証期間が設けられているため、実際にいくつか試してみて、ご自身が最も使いやすいと感じるものを選ぶのが良い方法といえます。
Chrome拡張機能が使えるおすすめVPNサービス6選

ここでは、Chrome拡張機能の利用に適した信頼性の高いVPNサービスを5つ紹介します。
いずれも日本人の利用実績が豊富で、Chrome拡張機能での使用に適したサービスばかりです。
ExpressVPN:高速通信と優れた操作性を誇る世界最大手VPN

価格 |
1ヶ月プラン:月額1,425円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
1,300台 |
サーバー設置国 |
50カ国 |
日本語対応 |
◎ |
同時接続台数 |
8台 |
メリット
- 通信速度と安定性に優れている
- アプリ起動から接続までが非常に速い
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
- 世界105カ国にサーバーを設置
- ビットコイン決済に対応
- 中国などの規制の厳しい国からも利用可能
デメリット
- 他社サービスと比較して価格がやや高め
ExpressVPNは全世界で400万人以上の有料ユーザーを抱える老舗VPNプロバイダー。
通信速度の速さと安定性が特徴で、当サイトの検証でも常にトップクラスの性能を発揮しています。
一般的なVPNアプリが起動から接続まで30〜60秒程度かかる中、ExpressVPNはわずか10秒ほどで接続が完了するため、日常的な使用でもストレスを感じません。
世界105カ国に3,000台以上のサーバーを設置しており、用途を選ばず活用できます。
また、中国のような厳しい通信規制にも柔軟に対応しているため、どの国からでも安定した接続が期待できます。
ExpressVPNがオススメのユーザー
- 通信速度と安定性を最優先したい方
- 実績と評判を重視してVPNを選びたい方
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NordVPN:利用実績No.1の信頼性とバランスに優れた大手VPN

価格 |
月額1ヶ月プラン:1,429円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
5,800台 |
サーバー設置国 |
60カ国 |
日本語対応 |
アプリやサポートは日本語、規約は英語 |
同時接続台数 |
10台 |
メリット
- 新規利用者数世界一の確かな実績
- 5,800台以上の豊富なサーバー数
- リーズナブルな料金体系
- 徹底したノーログポリシー
- 直感的に操作できる専用アプリ
- 暗号通貨での支払いに対応
デメリット
- 短期間のプランだと割高になる
- 中国からの利用時に安定性が低下する場合がある
NordVPNは新規ユーザー獲得数で世界トップを誇る大手VPNサービス。
価格と使いやすさのバランスが良く、通信速度も十分な水準を確保しています。
世界60カ国に5,800台以上のサーバーを展開しており、安定した接続環境を提供している点が大きな魅力です。
NordVPNがオススメのユーザー
- 長期プランでコストを抑えたい方
- 実績と信頼性を重視するVPN初心者の方
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Surfshark:コストパフォーマンスに優れた急成長中のVPN

価格 |
月額1ヶ月プラン:1,425円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
3,200台 |
サーバー設置国 |
100カ国 |
日本語対応 |
アプリやサポートなど日本語に対応 |
同時接続台数 |
無制限 |
メリット
- リーズナブルな価格設定(NordVPN・ExpressVPNより安価)
- 同時接続台数無制限(家族で共有するのに最適)
- 豊富なサーバー数
- 大手VPNに匹敵する通信速度
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
- 暗号通貨支払いに対応
デメリット
- 地域制限コンテンツへの対応がやや弱い
- 完璧とは言えない日本語サービス
- 大手に比べて運用実績が少ない
Surfsharkは、比較的新しいVPNサービスながら、価格、機能、接続速度のバランスが評価され、世界的に利用者を増やしています。
最大の特徴は同時接続台数に制限がないことで、複数のデバイスや家族での共有利用に最適です。
Surfsharkがオススメのユーザー
- コストを抑えてVPNを利用したい方
- 接続台数を気にせず複数デバイスで使いたい方
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MillenVPN:日本企業運営の安心感を提供する国産VPN

価格 |
月額1ヶ月プラン:1,496円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
1,300台 |
サーバー設置国 |
50カ国 |
日本語対応 |
すべて日本語で対応 |
同時接続台数 |
無制限 |
メリット
- 日本の主要VPNサービスの中でもリーズナブルな価格
- 1,300台以上の豊富なサーバー数
- 完全日本語対応の充実したサポート
- ユーザーからのサービス改善要望に対応しやすい
- プライバシーを保護するノーログポリシー
- MillenVPN Nativeによる高度な接続技術
- 中国からのアクセスにも対応
デメリット
- 海外大手VPNと比較するとサーバー数が少ない
- 通信速度が海外大手VPNに比べてやや劣る
MillenVPNは日本企業が提供する純国産のVPNサービスです。
日本製VPNの中ではサーバー設置国数、サーバー数ともにトップレベルを誇ります。
契約から規約、操作マニュアル、サポートまで全て日本語で対応しているため、言語の壁を感じることなく安心して利用できます。
VPN接続が制限されるサービスでも、MillenVPN Nativeを使えば制限を回避できるケースが多くあります。
さらに、中国ではMillenVPN Native OpenConnectを使うことで、厳しい規制下でも安定したVPN接続が可能です。
MillenVPNがオススメのユーザー
- 日本語対応と安心感を重視する方
- 手頃な価格の日本製VPNを探している方
- 日本製でありながらサーバー数や設置国の多さを求める方
\ 30日間全額返金保証!/
CyberGhost:動画視聴に強みを持つ高コスパVPN

価格 |
1ヶ月プラン:月額1,429円 |
無料お試し・返金保証期間 |
45日間(1ヶ月プランは14日間) |
サーバー台数 |
9,500台 |
サーバー設置国 |
91カ国 |
日本語対応 |
アプリなどは日本語、サポートは英語 |
同時接続台数 |
7台 |
メリット
- 長期プランが特にお得な価格設定
- 9,500台以上の圧倒的なサーバー数
- Netflix等のストリーミングサービス専用サーバーを提供
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
デメリット
- 中国からの利用が不可
- トップブランドと比較すると通信速度が劣る
- 日本語サポートが十分でない
CyberGhostは大手VPNに引けを取らない価格とサービスを提供するVPNです。
特に2年以上の長期プランを選択すると月額料金が大幅に安くなり、コストパフォーマンスに優れています。
最大の特徴はストリーミングサービス専用サーバーを用意していることで、Netflix等の地域制限を公式にサポートしているVPNとして知られています。
CyberGhostVPNがオススメのユーザー
- できるだけ月額コストを抑えたい方
- 海外のNetflixなどのストリーミングサービスを楽しみたい方
\ 45日間全額返金保証!/
Private Internet Access:低価格で高機能なバランス型VPN

価格 |
1ヶ月プラン:月額1,315円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
非公開 |
サーバー設置国 |
84カ国 |
日本語対応 |
なし |
同時接続台数 |
無制限 |
メリット
- 長期プランで圧倒的な低価格を実現
- 地域制限を解除できるストリーミング専用サーバー完備
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
- 同時接続台数無制限
- 暗号通貨による支払いに対応
- 豊富なサービス実績
デメリット
- 大手VPNと比べて通信速度が劣る
- 日本語サポートが提供されていない
Private Internet Access(PIA)は、豊富な実績と安価な料金体系が特徴のVPNサービス。
世界最大手のExpressVPNと同じグループ企業に所属しているため、セキュリティ面でも信頼性があります。
多くのVPNサービスが同時接続台数に制限を設けている中、PIAは無制限で利用できる点も魅力です。
長期プランを選択すれば月額料金が大幅に下がり、コストパフォーマンスの高いVPNとなります。
PIAがオススメのユーザー
- とにかく価格を最優先でVPNを選びたい方
\ 30日間全額返金保証!/
Chrome拡張機能としてVPNを導入する手順

Chrome拡張機能でVPNを使い始める手順は非常にシンプルです。
ExpressVPNを例に挙げて詳しく説明していきます。
STEP1:利用するVPNサービスの選定

ExpressVPNの公式サイトにアクセスし、「今すぐExpressVPNを購入する」ボタンをクリック。
案内に従って登録を完了させます。
STEP2:Chromeウェブストアから拡張機能を追加
契約したVPNサービスの名前を検索

次に、Chromeブラウザで「Chromeウェブストア」にアクセスし、契約したVPNサービスの名前を検索してください。
契約したVPNサービスの名前を検索

検索結果から公式の拡張機能を見つけたら、「Chromeに追加」ボタンをクリックします。
承認してインストールを完了

確認のポップアップが表示されたら、承認してインストールを完了させましょう。
STEP3:アカウントにログインして利用開始
インストールが終わると、ブラウザのツールバーにVPNのアイコンが追加されます。
このアイコンをクリックし、作成したアカウント情報でログインします。
ログイン後は、接続したい国のサーバーを選択し、接続ボタンを押すだけでVPN通信が開始されます。
よくある質問

ここでは、VPNのChrome拡張機能に関して、多くの方が抱く疑問とその回答をまとめました。
無料で提供されているVPN拡張機能は安全に使えますか
無料で提供されているVPN拡張機能の利用は、おすすめできません。
サービスの運営にはコストがかかるため、無料VPNの中には、利用者の通信データを第三者に販売したり、広告を表示したりすることで収益を得ているものがあります。
セキュリティを確保する目的でVPNを導入するにもかかわらず、かえってプライバシーのリスクを高めてしまう可能性があるため、信頼できる有料サービスの利用が賢明です。
拡張機能の導入でパソコン全体の通信が守られますか
いいえ、保護されません。
Chrome拡張機能版のVPNが保護するのは、あくまでChromeブラウザ内で行われる通信のみです。
メールソフト、オンラインゲーム、ファイル共有ソフトなど、Chrome以外のアプリケーションで行われる通信は暗号化の対象外となります。
パソコン全体の通信を保護したい場合は、VPNサービスが提供するデスクトップ版の専用アプリケーションをインストールする必要があります。
海外の動画配信プラットフォームは視聴可能ですか
はい、視聴できる可能性が高いです。
VPNを利用して海外のサーバーに接続することで、IPアドレスがその国のものに変わります。
これにより、日本からはアクセスが制限されている海外の動画配信サービスやWebサイトを閲覧できるようになります。
ただし、サービスによってはVPNからのアクセスを検知してブロックする場合もあるため、必ず視聴できるとは限りません。
もっと詳しく:日本から海外サイトを見る方法【VPNで海外動画を視聴】
まとめ

VPNのChrome拡張機能が持つメリットや、サービスを選ぶ際の重要なポイント、そして具体的なおすすめサービスについて解説しました。
本記事のポイント
- Chrome拡張機能は導入が簡単で、ブラウザ通信のみを手軽に保護できる。
- VPNを選ぶ際は、拡張機能の有無、セキュリティポリシー、使いやすさを確認することが大切。
- ExpressVPNやNordVPNといった信頼性の高い有料サービスがおすすめ。
- 無料VPNはプライバシーのリスクを伴うため、利用には注意が必要。
Chromeでのブラウザ利用が中心の方にとって、VPN拡張機能はセキュリティと利便性を両立させる優れたツールです。
本記事で紹介した選び方やおすすめサービスを参考に、ご自身の利用目的に合ったVPNを見つけて、より安全で快適なインターネット環境を実現してください。