NordPassの評判は？安全性と使い方を図解で解説！

パスワード管理に関する悩みは、デジタル社会で生活する私たちにとって日常的な課題となっています。
増え続けるアカウント情報を安全に管理するには、信頼性の高いパスワード管理ツールの選択が重要です。

今回取り上げるNordPassについて、利用者からの評価やセキュリティ面での信頼性、実際の操作方法まで幅広く紹介していきます。

パスワード管理で失敗しないために、記事の最後まで確認していただければと思います。

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NordPassの概要と主な特長

NordPassは、業界で高い信頼を得ているVPNサービス「NordVPN」を提供するNord Security社によって開発されたパスワード管理ソリューションです。
このツールの主要な役割は、各種Webサービスのログイン認証情報、決済カード情報、機密性の高いメモ類などを統合的に管理し、利用者のセキュリティレベルを向上させることにあります。

NordPassが他のパスワード管理ツールと一線を画している点は、極めて先進的なセキュリティ技術を導入していることです。
一般的なパスワード管理サービスで広く使われているAES-256暗号化方式ではなく、より革新的で処理速度に優れた「XChaCha20」という暗号化アルゴリズムを採用しています。

さらに重要なのが、「ゼロ知識アーキテクチャ」という設計思想の実装です。
この仕組みにより、利用者が保管庫に格納したデータについて、NordPassの運営企業であっても内容を確認することが技術的に不可能となっています。

これらの高度な技術的特徴によって、NordPass利用者の重要な情報に対する安全性が確実に保証されています。

実際の口コミや使ってみた感想！NordPassに関する利用者からの評価を調査

NordPassについての利用者評価を調査した結果、強力なセキュリティ機能とシンプルな操作性を高く評価する意見が数多く確認されました。

【上記ツイートの翻訳】

2年間使っていますが、とても良いです！

その一方で、改善を求める意見も見つかりました。

【上記ツイートの翻訳】

NordPassは扱いやすいですが、ブラウザ拡張機能としては非常に遅く、概要でエントリをダブルクリックしてもウェブサイトにデータが入力されないのが残念です。
マスターパスワードを変更するには、リカバリーコードを使ってすべてのクライアントを復元する必要があり、あまり便利ではありません。

NordPassの主要なメリット

NordPassが多くの利用者から選ばれる背景には、その卓越した機能性と安心感があります。

以下では、NordPassの主要な利点について詳しく解説していきます。

NordPassの主要な利点

エンドツーエンドのゼロ知識暗号化

NordPassを使用する際の最大の利点として、エンドツーエンドでの「ゼロ知識暗号化」アーキテクチャの採用が挙げられます。
この仕組みは、利用者のプライバシーを最高レベルで守るための極めて重要な技術と位置づけられています。

具体的な動作として、パスワードやクレジットカード情報などのデータを保管庫に保存する際、そのデータは利用者のデバイス上で暗号化処理が完了してから、初めてNordPassのサーバーへと送信されます。

そして、データを閲覧する場合には、利用者のデバイス上でのみ復号化が実行されます。
この技術により、NordPassのサーバー管理者を含めて、利用者以外の何者も保管庫の内容を閲覧することは理論上完全に不可能となります。

万一NordPassのサーバーに対して不正アクセスが発生したとしても、そこに保存されているのは暗号化された理解不能なデータの集合に過ぎず、利用者の機密情報が流出するリスクは極めて低いレベルに抑えられます。

この「自分だけがデータにアクセス可能」という確実性が、多くの利用者からの信頼獲得につながっている主要な要因です。

転送中および保存時の暗号化が非常に強力

NordPassはデータの暗号化技術に特に力を注いでいます。
特に注目に値するのは、最新の暗号化アルゴリズムである「XChaCha20」の採用です。

多くのパスワード管理ツールでは、業界の標準とされる「AES-256」という暗号化方式を使用しており、これも十分に強力で安全な技術となっています。
しかし、NordPassが導入しているXChaCha20は、AES-256と比較して、より高速な処理が実現できる一方で、同等以上のセキュリティ強度を維持するとされています。

Googleなどの主要テクノロジー企業でも採用が進んでいるこの技術は、セキュリティを一切犠牲にすることなく、アプリケーションや拡張機能の快適な動作を実現することに大きく貢献しています。

重要なデータを保護するという観点から、最新かつ堅牢な暗号化技術の採用は、NordPassの重要な強みといえるでしょう。

独立したセキュリティ監査を受けている

NordPassは、その安全性を客観的に実証するため、独立した第三者機関によるセキュリティ監査を定期的に受けています。
これは、製品の信頼性を判断する上で極めて重要な指標となります。

特に、ドイツの著名なサイバーセキュリティ企業である「Cure53」による監査をクリアしている点は特筆すべき事項です。
この監査では、アプリケーションのソースコード、インフラストラクチャ、暗号化の実装方法などが徹底的に検証され、脆弱性の有無が厳格にチェックされます。

さらに、組織全体のセキュリティ管理体制を評価する「SOC 2 Type 2」監査にも合格しています。
これは、技術的な側面だけでなく、データの取り扱いに関する社内プロセスや管理体制が、厳格な基準を満たしていることを示しています。

自社での安全性主張だけでなく、外部の専門機関による厳しい検証を受けている事実は、利用者が安心してサービスを利用できる重要な根拠となります。

2要素認証がある

NordPassは、アカウントのセキュリティをさらに強化するための2要素認証（MFA）に対応しています。
これは、万一マスターパスワードが第三者に知られてしまった場合でも、不正アクセスを防ぐための重要な防衛手段です。

2要素認証を設定すると、新しいデバイスからログインする際に、マスターパスワードに加えて、もう一つの確認要素の入力が求められます。

NordPassでは、主に以下の方法が利用できます。

利用可能な認証方法

これらの選択肢から自分に適した方法を選ぶことで、アカウントのセキュリティレベルを大幅に向上させることが可能です。
設定も簡単に行えるため、NordPassを使い始めたら必ず設定しておくことを強く推奨します。

全プランで24時間365日のライブサポートがある

NordPassは、無料プランを含む全ての利用者に対して、24時間365日対応のカスタマーサポートを提供しています。
パスワードは日々のデジタルライフに欠かせないものであり、ログインできないなどのトラブルが発生した際に、いつでも迅速にサポートを受けられる体制が整っているのは大きな安心材料です。

主なサポート窓口は、公式サイトからアクセスできるライブチャットと、Eメールでの問い合わせです。
特にライブチャットは、リアルタイムで担当者とやり取りができるため、急ぎの問題を解決したい場合に非常に役立ちます。

メールマスキング機能がある

メールマスキングは、プライバシー保護と迷惑メール対策に極めて有効な機能です。
これは、有料プランで利用できる機能ですが、その利便性は特筆に値します。

メールマスキング機能を使うと、新しいWebサービスに登録する際に、実際のメールアドレスの代わりに、NordPassが生成した固有の使い捨てメールアドレス（エイリアス）を使用できます。

このエイリアス宛に届いたメールは、指定した本来の受信箱に自動で転送される仕組みです。
この機能の最大のメリットは、もし登録したサービスから情報漏洩が発生しても、メインのメールアドレスが流出するのを防げる点にあります。

また、特定のサービスからのニュースレターが不要になった場合、そのエイリアスからの転送を停止したり、エイリアス自体を削除したりするだけで、簡単に受信を拒否できます。
これにより、メインの受信箱をクリーンに保つことが可能になります。

マスターパスワードのリカバーができる

パスワード管理ツールを利用する上で最も懸念されるのが、「マスターパスワードを忘れてしまうこと」です。
多くのツールでは、ゼロ知識アーキテクチャの仕様上、運営会社もマスターパスワードを知らないため、忘れてしまうと二度と保管庫にアクセスできなくなってしまいます。

しかし、NordPassにはこの最悪の事態を回避するための救済措置が用意されています。アカウントを作成する際に、「リカバリーコード」という特別なコードが一度だけ発行されます。
このリカバリーコードを印刷したり、安全な場所にデジタルデータとして保管しておいたりすることで、万一マスターパスワードを忘れてしまった場合でも、アカウントへのアクセスを回復させることが可能です。

このリカバリー機能の存在は、パスワード管理ツールを初めて利用する利用者の不安を和らげる、非常に価値のあるメリットといえるでしょう。

NordPassのデメリット

多くのメリットがある一方で、NordPassにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。

主な制限事項

無料プランは1台のデバイスに制限される

NordPassの無料プランは機能的に非常に優れていますが、最大の制約として、同時にログインできるデバイスが1台のみに限定されるという点があります。

現代では、多くの人がデスクトップPC、ノートPC、スマートフォン、タブレットなど複数のデバイスを日常的に利用しています。

これらのデバイス間でパスワードをシームレスに同期して利用したい場合、無料プランでは実質的に不可能です。
たとえば、PCで作業中にスマートフォンでログイン情報を確認したい場合、一度PCでログアウトし、スマートフォンでログインし直すという非常に手間のかかる操作が必要になります。

そのため、複数のデバイスでパスワード管理を行いたいと考えている利用者にとって、無料プランはあくまで「お試し」としての位置づけであり、本格的に利用するには有料プランへのアップグレードがほぼ必須となります。

パスワードフィルタリングオプションが少ない

NordPassはシンプルで直感的な操作性が魅力ですが、その裏返しとして、大量のパスワードを管理するための高度な整理機能がやや物足りないという側面があります。
たとえば、一部の競合ツールでは、各ログイン情報に複数の「タグ」を付けたり、複雑な条件でフォルダを入れ子にしたりして、柔軟にデータを分類できます。

これにより、「仕事用」かつ「SNS」のタグが付いたパスワードだけを一覧表示するといった、高度な絞り込みが可能です。
NordPassの整理機能は、基本的なフォルダ分けが中心であり、このような高度なフィルタリングや並び替えのオプションは限られています。

保存しているパスワードの数が数十件程度であれば問題ありませんが、数百件を超えるような大量のログイン情報を細かく分類して管理したいヘビーユーザーにとっては、目的の情報を見つけ出すのに少し手間がかかる場面があるかもしれません。

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NordPassの使い方

NordPassを始めるのは非常に簡単です。
以下のステップに従うことで、すぐに安全なパスワード管理を開始できます。

STEP1：アカウントの作成

NordPassの公式サイトにアクセスし、メールアドレスを登録してアカウントを作成します。
このとき、保管庫全体の鍵となる「マスターパスワード」を設定します。

このパスワードは非常に重要なので、推測されにくく、かつ自分だけが覚えられる強力なものにしましょう。

設定後、万一の際に備えて「リカバリーコード」が表示されるので、必ず安全な場所に保管しましょう。

STEP2：アプリと拡張機能のインストール

次に、使用するデバイスに合わせたアプリケーションをダウンロードします。
Windows、macOS、Linux向けのデスクトップアプリ、そしてAndroid、iOS向けのモバイルアプリが用意されています。

また、Chrome、Firefox、Safariなどの主要なブラウザで自動入力機能を利用するために、ブラウザ拡張機能も忘れずにインストールしておきましょう。

STEP3：パスワードのインポート

すでに他のパスワード管理ツールやブラウザにパスワードを保存している場合は、それらをNordPassにインポートすることで、移行の手間を大幅に削減できます。
多くのツールからのCSVファイル形式でのインポートに対応しています。

STEP4：パスワードの保存と自動入力

ブラウザ拡張機能を有効にすると、新しいサイトで会員登録やログインを行った際に、IDとパスワードをNordPassに保存するか尋ねるポップアップが表示されます。
「保存」をクリックすれば、自動で保管庫に追加されます。

次回以降、そのサイトを訪れると、ログイン情報が自動的に入力されるようになります。

どっちがおすすめ？NordPassと1Passwordの比較

NordPassと1Passwordは、どちらも非常に人気が高く、優れたパスワード管理ツールです。
どちらを選ぶべきか迷っている方のために、いくつかの項目で比較してみましょう。

機能・価格比較表

NordPassがおすすめな人

NordPassは、より手頃な価格で、最新の暗号化技術による高度なセキュリティを求める人に向いています。
インターフェースが非常にシンプルで分かりやすいため、パスワード管理ツールを初めて使う方でも迷うことなく利用を開始できるでしょう。

メールマスキング機能など、プライバシー保護を重視する利用者にも最適な選択肢です。

1Passwordがおすすめな人

1Passwordは無料プランがないものの、機能の豊富さとカスタマイズ性の高さで定評があります。
特に、家族やチームでパスワードを共有する際に非常に便利な「共有ボルト」機能は大きな強みです。

大量のパスワードをタグやフォルダで細かく整理したいヘビーユーザーや、開発者向けの機能が必要な方には1Passwordが適していると考えられます。

NordPassの解約方法

NordPassのサブスクリプションが不要になった場合、解約手続きはNord Accountの管理ページから行います。
手順は以下の通りです。

STEP1：Nord Accountへログイン

まず、NordPassの公式サイトなどからご自身の「Nord Account」にログインします。

STEP2：請求情報の確認

ログイン後、左側のメニューから「請求情報」を選択し、現在契約中のサブスクリプションタブを開きます。

STEP3：自動更新の停止

サブスクリプション管理の項目に「自動更新」のオン/オフを切り替えるボタンがあります。
これを「オフ」にすることで、次回の請求期間での自動更新が停止されます。

これで、契約期間が満了すればサブスクリプションは自動的に解約となります。

もし、購入から30日以内の返金保証期間内に解約し、返金を希望する場合は、自動更新をオフにした上で、カスタマーサポート（ライブチャットまたはメール）に連絡して返金を申請する必要があります。

アカウントを完全に削除したい場合は、Nord Accountのプロフィール設定からアカウント削除の手続きを進めることになります。
ただし、アカウントを削除する前に、保管庫に保存されている全ての重要なデータをエクスポート（CSVファイルとして出力）しておくことを絶対に忘れないでください。

アカウントを削除すると、保管庫内のデータは全て失われ、復旧することはできなくなります。

FAQ：よくある質問

NordPassに関して、よくある質問です。

NordPassは信頼できますか？

はい、NordPassは非常に信頼性の高いパスワード管理ツールと考えられます。
その理由として、まず運営会社がサイバーセキュリティ業界で長年の実績を持つNord Security社であることが挙げられます。

加えて、第三者機関による厳格なセキュリティ監査（Cure53やSOC 2 Type 2）をクリアしており、その安全性が客観的に証明されています。

技術的にも、ゼロ知識アーキテクチャやXChaCha20といった最新の暗号化技術を採用しているため、安心して利用できます。

NordPassはパスワードをどこに保管していますか？

あなたのパスワードやその他のデータは、まずお使いのデバイス（PCやスマートフォン）上で強力に暗号化されます。
その後、暗号化された状態でNordPassのクラウドサーバーに安全に保管されます。

前述の通り、ゼロ知識アーキテクチャを採用しているため、サーバー上にあるデータは暗号化されたままであり、NordPassの従業員を含め、あなた以外には誰もその内容を解読することはできません。

NordPassはオフラインでも使用できますか？

はい、オフラインでの使用も可能です。一度あなたのデバイスに同期された保管庫のデータは、ローカルに保存されています。
そのため、インターネットに接続していない状態でも、保存されているパスワードの閲覧やコピー、自動入力機能（アプリ内など）を利用できます。

ただし、新しいパスワードを追加したり、既存の情報を変更したりした場合、その内容を他のデバイスと同期するためにはインターネット接続が必要になります。

NordPassは何台のデバイスで共用できますか？

利用するプランによって異なります。無料プランの場合、同時にログインして使用できるのは1台のデバイスのみです。
有料のプレミアムプランやファミリープランに加入すると、この制限がなくなり、同時に最大6台のデバイスでログインしたまま利用することが可能になります。

これにより、PC、スマートフォン、タブレットなど複数のデバイス間でシームレスにパスワードを同期して使えます。

NordPassはパスキーや生体認証のログインをサポートしていますか？

はい、NordPassはパスキーと生体認証の両方をサポートしています。
パスキーは、パスワードに代わる新しい安全なログイン方法であり、NordPassはこれらのパスキーを安全に保存・管理する機能を備えています。

また、モバイルアプリやデスクトップアプリでは、指紋認証（Touch ID）や顔認証（Face ID）といった生体認証を利用して、マスターパスワードを入力する手間なく、素早く安全に保管庫のロックを解除することが可能です。

NordVPNとNordPassの違いは？

NordVPNは、インターネット接続時のセキュリティレベルを大幅に向上させることができるVPNサービスとして提供されています。
このサービスを利用することで、オンライン上でのプライバシー保護と通信の暗号化が実現できます。

一方、NordPassは全く異なるアプローチでセキュリティを提供します。こちらはパスワード管理に特化したツールで、ログイン情報や個人データなどの機密性の高い情報を安全に保管し、必要な時に自動的に入力してくれる機能を備えています。

確かに両者ともセキュリティの向上を目的としているため、表面的には似たようなサービスに見えるかもしれません。
しかし、実際の使用目的や機能面では、それぞれが担う役割は大きく異なります。

もっと詳しく：VPNを個人で利用するメリットは？

まとめ

今回は、NordPassの評価や安全性、具体的な使い方について解説しました。

NordPassは、最新の暗号化技術「XChaCha20」と「ゼロ知識アーキテクチャ」を基盤とした、非常に高いセキュリティを誇るパスワード管理ツールです。
独立した第三者機関による監査もクリアしており、信頼性は非常に高いといえます。

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